【はじめに】物販ではなく請負（サービス）の出品です。以下の説明文を良くお読みの上ご落札ください。

オークションでの支払いがかんたん決済のみとなりましたので、それに準拠するよう落札金額を改訂しました。
値上げのイメージを持たれると思いますが、実質はヤフーに支払う手数料の増加分だけ当方は手取り減となります。

このオークションの修理は、シャッヤーを切った際に低速の「ウィーン」という巻上げ音が発生した後、上部液晶に「EEE」、ファインダー内に「HELP」が表示されるタイプの故障に限ります。
電源が入るだけで、シャッターボタンを押してもミラーが動かないタイプの故障は別途出品の「シャッターを押してもミラーが動かないT90の修理」を落札してください。

このオークションの修理で行う修理はシャッター系のみの動作不良を修理するだけのものです。これまでの出品金額より1,000円高くなっているのは、ほとんどの機体で起こっているシャッターユニット内のゴム部品交換費用を追加工賃として請求していたものを、あらかじめ加算しているものです。
もし、ゴム部品の劣化が無い場合はその分カメラ返送の際に返却します。

複数台依頼される場合は、台数分落札されて「まとめて取引」を選択してください。常時同じもののオークションを２つ以上出品することを心掛けます。台数が足りない場合は追加出品しますので、質問コーナーでご指摘ください。

落札後のキャンセルはできません。どうしてもキャンセルという場合は「落札者都合によるキャンセル」ということになり、ヤフーの評価システムにより自動的に「非常に悪い落札者」という汚名が着せられます。

【再修理（当方で同じ機体を２回以上修理）の依頼の方は、修理票の当方住所の下に記載してあるメールアドレスまで直接メールにてご依頼ください。
再修理にもかかわらず再度ヤフーオークションを落札された場合は、再修理料金（通常の半額）の他にヤフー手数料分の950円を修理費用に加算してのお支払いとなりますので、ご注意ください。平成25年2月以前に修理したものにつきましては、修理票に記載のEメールアドレス及び番号が無効になっていますので、前回修理依頼時のyahooIDで質問コーナーからお問い合わせください。現住所は変わっていませんので、修理票記載の住所へ直接お送りいただいても構いません。その場合は連絡可能なメールアドレスを記載したメモを同梱してください。】

何故メーカーや修理業者はＴ９０の修理を受け付けないかという疑問を持っている方は多いと思います。
原因は部品在庫が無い（キャノンが出さない）といえばそれまでですが、実際のカメラ修理で部品が必要というのは２０年前の経験ですと１割程度でした。カメラの電子化が進み、部品もユニット化されるにつれ現在では、修理というと故障箇所のユニットを交換するという形態になってしまったことが最大の要因です。また、ユニット交換だけですと、割と簡単にできますので、細かい症状に対応できる技術者が少なくなったことも修理を断られる要因だと思います。
さらに修理受付をして修理できなかった場合（部品が必要だった場合）、時間だけ消費して修理代を取れないという経済的理由も大きいかと思います。修理費用の大半は人件費ですので、儲からない（リスクが大きい）ことはやらないというのが商売人です。
また、カメラ専門店に修理依頼したとしても、古い機種はロクに見もせずにもしくは見たフリをして、修理不能と言うことが常習化しています。メーカーまで到達していれば、必ず修理票とともに却ってきます。修理票が無い場合はその店の判断（無知な）で返却されていることが多いです。

さて本題です。
作動不良（シャッター固着等）のＴ９０を修理します。みなさんがよくＥＥＥエラーといっている物です（ミラーユニットが作動不良の場合はＥＥＥ表示はしませんが修理可能です）。電子部品は持っていませんので、基本的には電子部品を必要とする修理はできません。ジャンク品（動作未確認の中古在庫）から、多少の部品を取ることは可能ですので、修理価格が上がってよければどのような修理でも可能です。電子部品交換の場合は6,000～10,000円程度上乗せになります。
Ａシリーズのシャッター鳴きの修理のように簡単に修理できるものではありません。私でも４、５時間はかかります。また、シャッターを分解した際に多少バネ圧が狂いますので、計測器をお持ちでない方は自己修理されても、精度が悪くなってしまいます。また、自動巻き上げで、常時シャッターがチャージされた状態ですので、経年変化でスプリングのヘタリが先幕側に多く発生しており、ほとんどのＴ９０は先幕のみ遅くなっています。高速シャッターを切った際にフィルムの上下で露光ムラが発生します。修理後、幕速および、ＡＥ調整をします。シャッターダンパーが劣化（そのまま使うと油漏れのような症状が出る）している場合は、代用部品と交換します（有料）。
ちなみにＥＥＥエラーというのは単一の故障を指すものではありません。
撮影の一連動作：シャッターボタンを押す→ミラーが上がる→先幕が開く→後幕が閉じる→ミラーが下がる→シャッターをチャージする：のどこかで動作不良が起こり撮影できなかった結果（不備が発生した結果）カメラの自己診断機能でエラー表示するものです。発生原因は様々です。

修理可能な症状は以下のものです。
①シャッターが切れる音がして（Ｓ・Ｈモードで）、Ｌ速度の巻き上げ音のあとＥＥＥ（ＨＥＬＰ）を表示するもの。実際にはシャッターが開いてなくてもＯＫです。
Ｌ巻き上げ音なしにＥＥＥ表示するものは、シャッターユニットを交換しなければ修理不能です。
稀に固着ではなく、ＩＣ不良でもほとんど同じ（厳密にはＬ巻上げ音の長さがちがいます）症状がでますので、この場合は修理不能となります。
②電源ＯＮ後、シャッターが無反応のもの。シャッターボタンを押して耳の近くにすると、「チッチッ」というような時計のような音がします。（この場合のみＥＥＥ表示しません）この症状の場合は①よりもかなり工数が多くなりますので、工賃が1,000円増しとなります。

②の電源が入るだけで、シャッターボタンを押してもミラーが動かないタイプの故障は別途出品の「シャッターを押してもミラーが動かないT90の修理」を落札してください。

一般的な故障であれば修理工賃は10,000～12,000円ということになります。
大前提は電源が入ること（スイッチＯＮで、液晶パネルに通常表示がでること）です。電源が入らないものは、修理不能です。

電源を入れた直後に（シャッターボタンを押す前に）ＥＥＥ表示するものは、部品が必要ですので直りません。
絞込みボタンを押し込んでいないのに、実絞りマークが出るものはミラーユニットが必要ですので、修理できません。
素人の方が手を加えているものは、修理不能のこともあります（ジャンク品を購入された場合このケースが多いです）。
電池室液漏れで、電源が入らないものも、修理可能な場合もありますが、電源リードを伝って電源基板まで酸化している場合がほとんどですので、基板が壊れている場合は修理不能です。また、下カバーも腐食して弱くなっていますので、外す際に割れる可能性も高いです。とっても面倒なのであまりやりたくはありません（笑）。この場合は落札価格プラス５千円となります。水濡れ品は修理不能です。
アイカップを瞬間接着剤を使ってアイピース枠に固定してあるものは、上カバーを破壊しないと分解できませんので、修理不能となります。
巻き戻し時のベロ出し改造（解除もできます）ご希望の方は、分解したついでに簡単にできますので、お申し出ください。

カメラ内部（基板上）に設置してあるデータバックアップ用のリチウム電池の交換は別途料金（1,500）となります。ご希望の方は初回連絡時に「内部リチム交換希望」と追記ください。追加金額は送料に加算して請求させていただきます。

修理にあたり以下のことに同意される方のみ、ご入札ください。

ほぼ１００％動くようにはなりますが、シャッター幕が劣化している物は破損する可能性があります。数枚、中古のシャッター幕を持っていますので、破損した場合は１枚1,500円で交換します。
かなりのところまで分解しますので、ビス等に分解跡が残ることがあります。下部のレザーとグリップのラバーを外さないとできない修理の場合、材質の経年劣化で固くなっているレザー・ゴム部品は切れることがあります。物によってはそれなりの修理痕が残る場合があります。
メイン基板及び、ミラーユニットが正常であれば、ＥＥＥエラーは出なくなりますが、他の部分に故障がある場合は、その症状は残ります。修理可能な場合は、別途に相談の上修理しますが、極端に工数の増える物（スプールモーター系やロータリースイッチ不良、電池室液漏れ等）は別途料金が必要です。
巻き上げ、巻き戻し不良はメイン基板が壊れていますので、修理不能です。ＥＥＥエラーが出るものでも、チェック可能ですので事前に動作確認をお勧めします。

料金体制＆請負手順は以下のとおりです。

落札されましたら、まず現品を送料元払いにてお送りください。
カメラ到着後に一応見積もりをします。ほとんどの場合は落札価格以上に代金がかかることは無いですが、もしもの場合は取引ナビで相談後の修理となります。
修理が完了しましたら、取引ナビで連絡後に発送します。


時々ダンパー交換のみの依頼がありますが、1,000円で交換できる訳ではありません。分解のついでに交換するので追加1,000円というものです。ダンパー交換依頼でもついでに固着対策をしますので、費用は11,000円ということになります。
精度調整費は基本料金（落札価格）に含まれています。
善良な入札者の方の依頼品で、修理ができなかった場合は、当方の責任ですので修理代金は返還します。（方法は別途相談）

保証体系：修理後（修理票の日付後）、３ヶ月以内に症状が再発した場合は、無償再修理。以後６ヶ月までは、送料のみお客様負担。６ヶ月経過後は5,000円＋送料で再修理します。
新規に使用部品があった場合は、別途部品代は必要です。
電子部品が壊れた場合（頻度は低いです）は修理不能となる場合があります（部品代が高価になり、対費用効果がなくなるため）。
落下、水没等の使用者の過失による故障の場合は、再修理不能となることがあります（保証しません）。
再修理の依頼は、修理票の当方住所の下に記載してあるメールアドレスまで直接メールにてご依頼ください。
再修理にもかかわらず再度ヤフーオークションを落札された場合は、ヤフー手数料分の950円を修理費用に加算してのお支払いとなりますので、ご注意ください。

Ｔ９０愛好家サービスのつもりですので、業者の方は入札をご遠慮ください。

当方、現職ではありませんが、キヤノンSSのOBです。それなりに知識はございますので、修理品、未修理品、素人分解品の区別はすぐにわかります。また、仕事も別にもっていますので、修理に多少時間を要する場合もございますので、ご了承ください。

修理方法等のお問い合わせは回答できません。それ以外でご不明の点はなんなりとご質問ください。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後にお願いですが、Ｔ９０の修理とスローガバナーの修理にはオイルは使用しないでください。とても厄介なことになってしまいます。
また、最近シャッターの切れないＡ－１が増えているようです。素人さん修理で希釈もしない安いオイルを過剰に注油した結果、メカがハチミツにまみれたような状態になっているものが増えています。
鳴かないのにミラー動作がニブイものはジャンク以下の機体です。
前から向かってミラーの左側に問題箇所があります。
ミラーユニット内側の左壁面にはハチの巣模様のレザーが貼ってあります。垂直方向の隙間に油取り紙の端を差し込み、しばらく放置してみてください。
油シミが紙に付くようであれば、素人さんの修理品で、後々問題が発生する可能性大です。
フォーカシングスクリーンが油で透き通っているものも見受けられます。
ＡＥ－１やＡＥ－１プログラムでも共通して発生している事例です。

時折英語版の修理書の出品を見かけますが、これは元々米国のcanonfd．comというサイトで無料配布されていたものです。
完全なコピー商品（自分で編集しても）ですし、日本語に訳してもそれを見て修理できるというシロモノでもありませんので、ご注意ください。


ゆうパック（スマホ割）
[ 福岡 ] 640円 (福岡)
[北海道] 1560円 (北海道)
[ 東北 ] 1560円 (青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島)
[ 関東 ] 1230円 (茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)
[ 信越 ] 1230円 (新潟、長野)
[ 北陸 ] 970円 (富山、石川、福井)
[ 東海 ] 970円 (静岡、愛知、岐阜、三重)
[ 近畿 ] 810円 (滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
[ 中国 ] 700円 (鳥取、岡山、島根、広島、山口)
[ 四国 ] 810円 (香川、徳島、愛媛、高知)
[ 九州 ] 700円 (佐賀、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島)
[ 沖縄 ] 920円 (沖縄)